舌なめずりして笑みがこぼれてしまうほど…うまい。
演奏テクニックが抜群のうえに、歌心が一瞬たりとも失われることがない。
でもそれは、荒木玉緒の演奏に直に接してきた人たちにはなにも驚くべきことではないだろう。
むしろ「ヤラレタ」と思うのは、アンコール・ピースを特集していること自体なのだ。
しかも、選曲と編曲の妙!まさに「進化するユーフォニアム」奏者、「ユーフォニアム大志」の称号に相応しい1枚である。
(野本由紀夫) 《演奏》 荒木玉緒(Eup) 三界晶子(Pf) 佐藤和彦(Tuba) 高田亮(マリンバ&打楽器) 《曲目》 1.コンサート・ギャロップ/フィリップ・ウィルビー 2.英国の賛美歌による変奏曲/フィリップ・スパーク 3〜7.ディヴァーシヴ・エレメンツ/デイヴィッド R.ギリングハム 8〜10.バリトンホルンとピアノのためのソナタ/トム・リッター・ジョージ 11.心のままに/山里佐和子 12.雨の日のソナチネ(委嘱作品)/田村修平 13.ユーフォニアムとピアノのための わらべうた春秋/千秋次郎 14.カルメン・ファンタジー/アレクサンドル・ローゼンブラット 15.ひまわり/ヘンリー・マンシーニ(編曲:西村友) 16.グラナダ/アグスティン・ララ(編曲:森田一浩) 17.アヴェ・マリア/アストル・ピアソラ